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『腰痛』根治攻略セミナーⅠ【2019.8.4開催】:参加者からの感想&講師コメント

講師から一言

今回のセミナーは『下肢症状を伴う腰痛』がテーマで、柔整・鍼灸師3名、PT2名が参加。

7時間の講義でしたが、皆さん熱心に受講され、治療にかける思いをヒシヒシと感じました。

 

テクニックを一日で習得してもらうため、セミナーの最後に『実技テスト』を行いましたが、皆さん、緊張されたようですね。

 

腰痛治療は「ただここを圧せばいい、引っぱればよい」といった単純なものではありません。

圧の強さ、治療感、声掛けの質、触察の正確性、治療全体の構成といったあらゆる要素を満たしながら、患者さんを満足させなければなりません。

 

例えるなら万人に受ける究極のラーメンを作ろうとするのに似ています。

店主の独りよがり的なラーメンではなく、客層を意識し、最初の一口目から最後のスープの一滴を飲み干すまでを計算し、作りこむものです。

 

味が濃ければ、最初は良いけど後で胃もたれするかもしれないし、味が薄ければ途中で飽きてしまうかも。

女性と男性でも味の好みは異なるし…。

 

ですから、この実技テストは第一回目の試食会みたいなもの。

『腰痛ラーメン』なるものを売り出そうと各々がレシピに沿って、初めて作った、試作品ラーメンの試食会をしたようなもんだと捉えて下さい。

 

1回目の試食会で完成品はもちろんできません。

「味が薄い、背油が濃すぎ、味にメリハリがない…」なんてフィードバックを参考にして、それぞれがテーマを持ち帰り、研究・研鑚を重ねて、客のニーズに応えられる会心の『腰痛ラーメン』を作ってほしいと願っています。

 

ラーメンなら自分で試食できるので、味の調節ができるけど、自分の治療は自分自身で体験(試食)できません。

ですから、患者さんからの客観的なフィードバックを頼りに、味を調節・完成させるしかないんです。

 

苦労して作った渾身の一杯に、色々言われるのはしんどいと思うけど、

主観、エゴ、プライドを捨て、客観的に味を追求することが『売れる腰痛ラーメン』作りには欠かせないんです。

 

満足させたいのは誰なのか?

自分自身を捨て、どこまでもお客さん本位、お客さん目線で治療を追求し、組み立てることが大切なんです。

 

昨日のテクニックをちゃんとやれば、ほとんど全ての下肢症状はとれるでしょう。

でも、それができるだけでは2ヵ月先まで予約が埋まる自費治療院にはならないんです…。

 

自費診療では痛みは取れて当たり前。

患者さんが『感謝』して帰るレベルから、『感動』して帰るレベルになれてこそ、予約が先々まで埋まるようになります。

 

そのためには当然、他院が行っていないレベルまで心を割き、気を遣い、エネルギーを注がなければなりません。

テクニックのセミナーでテクニック以外の事を伝えるのはどうなのかとも思ったのですが、院経営を成功させるのにどうしても必要な要素なので、受け手の気持ち的な部分も伝えることにしました。

 

今後、10年、20年、私達は腕一本で勝負し、生きていかなければなりません。

だからこそ、現状の自分の限界を壊し、より進化しつづけましょう。

 

次回、2回目の試食会、楽しみにしています。

参加者からの感想

岩崎孝俊さん
理学療法士

今日の講義で一番勉強になった事は何ですか?

腰痛・下肢症状に対しての治療の流れを知ることができた。
何も症状が出なくても殿部に疲労がたまることが知れた。

講師からコメント

指立て伏せを人一倍努力されているので、指の力は十分にあると思います。
あとはその力を最大限に活かすため、四肢と体幹のつながった、統合した身体の使い方ができるようになれば、もっともっと力を発揮できるようになるはずです。
治療圧の弱さをあげるために、今後の臨床では過剰なまでに大胸筋、腹筋を固め、指先で圧をコントロールするのではなく、足の指(足の裏)で圧コントロールする意識で治療してみて下さい。
きっと新たな発見があるはずです。
医学的知識、臨床経験、患者さんにかける想いは申し分ありません。
今度は思い切って蓄積してきた知識を放り投げ、ただただ純粋に‶感じて”、知識に頼らない工夫をしてみるとガラッと治療の雰囲気が変わると思います。
心の優しい人が陥りやすいのですが、「痛くしてはいけない」と意識しすぎて、治療が弱くなる傾向がありますが、是非、自分の感覚を信じ、勇気を持って大胆な治療を心がけてみて下さい。
「Don’t think,Feel‼(ブルース・リー)」です。
応援しています。頑張って!!

 

T.Oさん
柔道整復師

今日の講義で一番勉強になった事は何ですか?

手技練習の時間が長く、とてもためになった。
このアプローチを身につければ、ほとんどの腰・殿部からの下肢症状がとれると思いました。

講師からコメント

圧の強さ、声かけの質、治療全体を包む雰囲気に安心感があり、患者として治療を受けて「この先生なら大丈夫だな」と感じる何かがありました。
あとはTP触知の正確性や治療感を上げていくことがテーマですが、これは今のままの感じで臨床で患者さんに触れていれば、自然と向上すると思います。
男性患者さんだけでなく、女性患者さんに評価される治療ができるんじゃないかなぁと感じました。

 

金子雅史さん
理学療法士

今日の講義で一番勉強になった事は何ですか?

最後にテストを行い、フィードバックを頂けたことで自分の手技の課題が明確になりました。

講師からコメント

日々の努力の成果を感じました。
治療を点で捉えず、全体的なストーリの中で、どこが治療のクライマックスになるのかを意識してみてください。
段階的持続押圧法の圧の頂点でピタッと止まることを心がけると治療感がグッと良くなると思います。
治療感をあげるための工夫を常に意識し、メリハリをつければ実力はさらにアップするはず。
開業し、厳しい臨床を闘っている気迫が手の平か伝わってきましたよ。
この調子で頑張って!!

 

T.Sさん
柔道整復師

今日の講義で一番勉強になった事は何ですか?

「自分が治せる痺れ・痛みであるかどうか」の判断要素が分かりやすくまとまっているので、明日からすぐ使えそうです!!
腰痛は治療院に多い症状なので、自信を持って対応できるようにしっかり自分の中に落とし込んでいきたいです。

講師からコメント

治療感が良く、患者さんにかける想いやりが手から伝わるようなタッチでした。
新人さんとは思えない、きらりと光る何かを感じます。
今後のテーマは圧の強さ、TP触察の正確性ですが、これにはどうしてもある程度の臨床経験が必要となります。
でも今のまま、集中し、意図して患者さんに毎回触れ続けていれば、必ず向上していきます。
治療家になって最初の3年間でどんな治療家や患者さんと出会い、刺激を受けるかが今後の成長に大きな影響を与えるものです。
3年過ぎた後は、自分自身の正解ができてしまうので、良い意味でも悪い意味でも方向性が決まってしまいます。
このまま、真っ直ぐに、「結果にこだわる」患者さん想いの治療家に成長してほしいです。
玉石混合とする情報の中で、何が本物で、何が偽物なのかを厳しく判断し、ぶれずにいけば必ず大成する逸材。
今後が本当に楽しみです。

 

R.Tさん
柔道整復師

今日の講義で一番勉強になった事は何ですか?

殿部の施術で、今までやってきていたが、更に細かくやる事によって結果をより出せることが分かった。
股関節の検査はとても勉強になった。
明日から使っていきます。

講師からコメント

手から伝わる自信、安定感、治療の圧は申し分ありません。
例えるならF1マシーンのエンジンを搭載しているような治療家です。
ほんの少しアクセルをふかすだけでトルクがグンと上がるので、タッチの最初の入り方に細心の注意を払うと治療感はさらにグッと良くなり、治療の幅が広がると思います。
このパワーがあれば、体の大きな男性患者さんでもゆとりを持った対応ができている事でしょう。
治療フォーム、手つき、タッチの質といった本質的部分をみれば、Tさんが今まで厳しい臨床を闘い、努力し続けてきたのが分かります。
理学療法士的評価能力や運動学的知識が今後のさらなる飛躍の一助となると思います。

 

 

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