“座り過ぎ”が病を生む
■“座りすぎ大国”日本 忍び寄る健康リスク
オーストラリア国内の45歳以上の男女22万人を3年近くにわたって追跡調査し、期間中に亡くなった人たちの生活スタイルを調べたところ、座る時間が大きく影響していました。座っている時間が1日4時間未満の人たちと比べて11時間以上だった人たちは死亡するリスクが40%も高まっていたのです。
実際、当院の患者様も座り過ぎが原因と思われる腰痛、坐骨神経痛、肩こり患者様が大勢いらっしゃいます。
私は治療中、「動物で人間ほどお尻で座っている動物はいない」という話をよくしますが、立って生活している人の方が、圧倒的に若さと健康を維持できている傾向があるのは事実です。
人間はじっとしているより、動いている方が良いみたい。
ちなみに世界で最も座る時間が長い国は日本です。
■痛む部位・病気になる臓器は固く、冷たい
あと、治療していてよく感じるのが、痛みの部位・病気になる部位って触ると『固くて冷たい』んです。
私は筋硬結というコリの原因組織を探しながら治療していくんですけど、痛みの原因部位はもれなく『固く・冷たい』。
血液って言い換えると体にとっての薬なんです。血液が酸素や栄養、免疫を運ぶわけなので、血流が無い場所って病気になる。つまり冷たいところは病気になりやすいんです。
がん細胞は、35度で一番増殖し、39.3度になると死滅するそうです。がんが増えているのは、体温が低下したせいだと唱える説もあります。
その証拠として、高い温度を有する心臓や脾臓にはがんは発生しなくて、中が管になっていて冷えやすい臓器(食道・胃・肺・大腸・卵巣・ 子宮等)に発生しやすいのだそうです。また、身体が冷えると血流が悪くなり、いわゆる「瘀血(おけつ)」状態になりやすくなります。「瘀血(おけつ)」は「汚血」となり、万病の元になるのは、まさに東洋医学が教える所です。
『固くて冷たい』はいけないこと。
『柔らかくて温かい』が身体にとって良いこと、正解です。
身体だけでなく、人間性も『柔らかくて温かい』が正解なんでしょうね。
う~む、そんな風に思ってもらえる人間性を日々育んでいきたい、今日この頃です。