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坐骨神経痛になる歩き方③

足内筋の弱化とは?

外反母趾の発症には遺伝的要因も大きく関与しますが、いずれにせよ足底のアーチが崩れた結果生じる病態であることは間違いありません。

足底アーチを支えている筋肉や靱帯の弱化が外反拇趾の一要因と言えるのです。

ではどんな筋肉が弱化するとアーチは崩れるのでしょう?

アーチを支える筋肉は大きく2つのグループに分かれます。
一つ目が足首の動きを司る長い筋肉群(後脛骨筋など)。

2つ目が足底部に起始と停止を持つ短い筋肉群(足内筋群)で、この短い足内筋群がとても重要です。
この足内筋は鍛えるのにコツが必要で、専門家の指導のもと行わなければなかなか鍛えられません。

当院では下駄を使いながら足内筋に力を入れるコツをお伝えしています。

外反拇趾がどのように坐骨神経痛を引き起こすのか?

さて、外反母趾になると歩行に悪影響が出てきます。

歩行時、親指で体重を受けられなくなるため、小指側に荷重するようになります。

こうなると殿筋群の働きが著しく悪化します。

すると殿筋は使われなくなり筋肉が硬くなって坐骨神経を圧迫し、坐骨神経痛(梨状筋症候群)を引き起こす下地が出来上がるのです。

殿筋の活動性が落ちるとおしりの筋肉は垂れ下がり、見た目にも良くありません。

また小指側で体重を受けることは膝関節痛を引き起こす原因(詳しくはこちらをクリック)にもなります。

間違った親指荷重は外反拇趾を引き起こします

正しい歩行のポイントは親指で体重を受けることです。

しかし図のような間違った親指荷重をしていると逆に外反拇趾を強めることにつながり注意が必要です。

親指を反らせ、浮き指状態にし、母指球(赤い部分)に荷重するやり方は間違いです。

この体重のかけ方だと足内筋はどんどん弱っていきます。

正しい荷重のポイントは親指を反らず、しっかりと足のアーチを保ったまま親指の先で床を押す感じです。

足のアーチを保ち、親指の付け根だけ曲げる(MP関節軽度屈曲)荷重の仕方が正しい使い方です。

文章で言葉化すると伝えにくいのですが、当院では歩行における親指荷重の仕方を重要視し、丁寧にしっかりと実技練習を交えて指導しています。

現代人の多くが正しい親指荷重ができません。

足の機能を最大限使えるようになると腰痛、膝痛、坐骨神経痛の防止につながるだけでなく、ダンスやスポーツのパフォーマンスも確実に上がります。⇒坐骨神経痛になる歩き方④へ

坐骨神経痛になる歩き方④

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【投稿者の経歴】

糸日谷 哲章 【イトヒヤ テッショウ】

保健医療学修士/理学療法士/柔道整復師/
シン・インテグレーション認定施術者

運動学的観点から痛みの発生原因を追求し、難治性疼痛に特化した治療を行う

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いとひや整骨院

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