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患者様特別インタビュー:手術を勧められていた難治例の膝痛

今回ご紹介するのは喜多村修嗣様(66歳)の膝痛克服体験記です。

高校野球時代に鍛えた強靭な意志と忍耐力で根気強く治療を受け続けた結果、手術せずに膝痛を克服。現在は立つ・歩くなどの日常動作時痛はありませんが、右膝が屈曲最終域手前(-15°)でまだ完全には曲がりきらないためリハビリを継続中の方です。

「私の体験が同じような膝痛に苦しむ患者様の少しでもお役に立てるのならば」との思いから、インタビューを実名にて快く了承して下さいました。

通常、当院の膝痛治療では90%以上の患者様が1~2回の治療で痛みが取れ、3回目以降の通院理由は、「もう痛みはないけれど膝の状態を維持したいから通院したい」という患者様ご本人からの要望によるものです。

しかし今回ご紹介する喜多村さんは当院の膝痛治療で最も難治したケースで、最初、左膝の痛みから発症し、3ヶ月後に右膝痛も発症。
左膝は2回の治療で完治したにもかかわらず、右膝は治療が難航し、改善の兆しを見せるまでに半年、膝が完全に伸ばせるようになるまでには約1年間もかかった難治症例です。

一段一段、階段を昇るようにしか回復せず、痛みに耐えながらの治療経過であったにもかかわらず、なぜ心折れずに、忍耐強く治療を受け続けられたのか?
その理由と秘訣に迫りたいと思います。

膝の痛みはいつ頃から、どのように発症しましたか?

一番初めにこちらに来院したのが4月ぐらいですから丸2年前の春先だったと思うんです。

その時は左膝が痛いということで、それも突然なんか膝が痛くなったなっていう感じがあってですね。

痛くて膝を曲げられなくなったものですから知人に紹介してもらいこちらを受診したんです。

それで先生の治療を受けて左膝は1、2回目の治療で良くなって、曲がるようにもなって。

左膝は経過がとても良好でしたよね。
ただ初診で歩き方を分析したところ、痛みの訴えの無い右膝に“外側スラスト”と呼ばれる膝関節に悪い動きが出ていたので、私はむしろ左膝より右膝の方を心配していました。

実は僕の右膝、過去に半月板を切除しているんです。

初診時に先生から右膝も将来痛くなるかもと言われ、注意していたんですが、3か月後、7月中頃だったかな?先生の予想通り今度は右膝が完全に痛くなっちゃって…。

当時、右膝は左より症状が重篤で、来院時も膝が完全に曲がっていましたよね。

ベッドに寝ても膝が伸ばせず、曲がったままでしたし、最初はビッコで歩いていました。

何が原因で突然右膝に痛みが出たんだと思いますか?

僕は高校時代野球をやっていたものですから、その野球をやってた時、今の時代と違って“うさぎ跳び”だとか練習中は水を飲まないとか昔ながらの環境の中でやってたものですから、今考えると膝を相当痛めてたなぁと。それが一気に表面化したんじゃないかと。

野球をやってた当初から膝痛はあったのですか?

膝痛は3年生卒業する前くらいにちょっとだけ感じはあったんですけど、めちゃくちゃ痛いとかはなかったです。

その当時は膝よりも肩が痛かったんで、鍼に行ったりマッサージに行ったり先輩たちがいっている所に自分も行くっていうかっこうで、鍼は何回か行ったんですけど鍼は僕には向かないかなって治療の結果も含めて。

それから鍼はやめてマッサージだとかローリングとかそういうふうな治療を受けていました。だから高校時代は膝は特に問題ありませんでした。

当院にいらっしゃる前に整形外科は受診されたのですよね?

もちろん整形外科には行きましたよ。

整形外科ではなんと言われたんですか?

レントゲンを撮って「軟骨が擦り減って関節の隙間がなくなってますよ」と言われました。

「まぁ、お年もあれだから徐々に隙間がなくなってくれば辛いでしょう。手術をしたらどうですか?人工関節を入れたらどうですか?」と手術を何度か勧められましたね。

それでその整形外科では手術以外の治療はどんなことをしましたか?

ヒアルロン酸注射ですね。
僕は月に1回くらいのペースで行ってたんですけど、行くたびに注射と痛み止めの飲み薬、それと電気治療を受けていました。

ヒアルロン酸注射を打っての率直な感想はどうでしたか?

効果は一時的で、正直、僕の場合は5日ぐらいでもう元に戻るという感じでしたね。

整形外科でヒアルロン酸注射治療を繰り返していた当時、どんな不安を抱えていましたか?

仕事で歩くものですから、一番不安だったのは仕事が続けられなくなるのではないかというものでした。

このままいって歩けなくなったらどうしようかと…。

あと当時まだゴルフをやっていましたから、実際好きなゴルフの趣味が出来なくなるのも困るなと。

整形外科医から手術の話をされた時はどんな気持ちでしたか?

NHKや雑誌の特集なんかで膝の手術についての最新情報を見て、ある程度知ってはいたのですが、実際に膝の手術を受けた患者さんの話を聞くと、「あまり良くない。手術は意味なかった」って話を聞くものですから、ちょっとどうすれば良いかなぁという感じでした。

一方では手術はOKだっていうメディアの情報があったり、でも実際に受けた方は「そうじゃない。OKじゃない」なんて話があって、正直言って非常に迷ったというか…。

でも手術しかないと医者に言われれば確かにそうなのかもって…。

とにかく不安が強かったですね。

ということは喜多村さんの中ではお医者さんは手術っていうことを勧めてきたんだけど、その手術のリスクとかいろんな話を聞いた上で、手術はできるだけ避けて、手術以外の方法で治すことを選択されたということですね。

はい、そうです。

では当院に来院され、治療開始当時はどんな感じでしたか?

はじめの半年ぐらいは膝が曲がったまま、なかなか伸びてくれず、どうなることかと思いましたね。

先生が治療のために膝を上から押さえて伸ばそうとしてくれるんですけど、どうしても抵抗して“への字型”になって腰が浮いちゃうんですね。

でも基本的に痛いから来てるんだから、どっちにしても治さないかんと強い気持ちで治療を受け続け、何とか膝を伸ばそうと必死でした。

私も最初に喜多村さんの膝を診たときのことをよく覚えています。
膝がへの字に曲がり、ベッドから膝裏が浮いていましたよね。少し曲げるだけとても痛がっていましたよ。
実は膝治療で簡単に結果がでる人って共通の傾向があって、実際に触診すると関節がある程度柔らかいんです。
その触った感じの硬さで大体何回くらいの治療で治せるなっていうのが分かるんですけど、喜多村さんの膝はガチッとしていて硬く、先読みしづらい膝でした。
「どこまで行けるかわからないけど、一回一回の治療を丁寧に行い、勝負していきましょう」っていう事を最初の頃は毎回治療始めに話していたと思うんです。
でも半年位経った、ある時点から治療結果がグンとアップして、回復速度が上がった瞬間があったと思うんですけど、憶えていますか?

はい。膝が完全に伸ばせるようになってから痛みがずっと楽になり、良い流れに変わったように思います。

治療で先生に膝を上から押さえて伸ばしてもらう時、いつもは膝が曲がっているので、膝裏がベッドから浮いているのに、ある時、膝が真っ直ぐに伸びて膝裏がつくようになったんたんです。
それと同時にその時に不思議に思ったのは、いつもは抵抗して逃がしている腰もベッドから浮いてないと。
腰も膝も逃げてないで、まっすぐ伸ばせるようになった時、「あっこれは身体が変わったな」っていう自信が自分の中に湧きました。

私自身、「喜多村さんの膝はこれでいけるな」という手応えを持った瞬間がまさにその時でした。
膝痛治療で最初の勝負、分かれ道が膝を完全に伸ばせるかどうかなんです。
膝が曲がったまま歩いていると、ダメージがどんどん蓄積してしまい、治療が遅々として進まなくなるんですが、膝が伸びるようになって、歩行のダメージが残らなくなったから、治療効果が蓄積していってその後はグングンよくなったと思うんです。

そうですね。膝が曲がっていた当初はよくつまづいて転ぶっていうのが月に3回か4回ぐらいあったんですね。

でも膝が伸びるにつれ、少しずつ自分がつまづかなくなってきているなって実感があって。だんだん転ばなくなったというのが、その膝が伸びてから前後ぐらいからなんじゃないかと思います。

私も喜多村さんの膝を治せる手応えを感じてからのリハビリは気持ち的に少し楽になったんですけど、「いけるのか?」と見切り発車で治療していた当初はプレッシャーを感じながら治療を行っていました。
きっと治療を受けていた喜多村さんも不安や焦りがあったと思うのですが、どうして気持ちが折れず、根気強く治療を続けられたのですか?

それはやっぱりこれは高校野球をやってたお蔭だと思います。

先輩たちから「怪我してきちんと最後まで治さないと、後々後遺症で苦しむようになるから、治す時は徹底的に治しなさい」という教えを受けていたんです。

自分の膝だとか肘、肩を怪我した時に選手だったら試合に出たいので休まず無理してやるんですけど、最終的に怪我を完治せずプレーし続けると、必ず後々それが自分のところに残っちゃう。

そうやって苦しんでいる選手をたくさん見てきましたから。だから基本的に治療を開始したら、根気強く最後までちゃんと治さないといけないと考えていたんです。自分の体のために。

私もその喜多村さんの右膝に関してはすごく難儀したんですけど左膝に関しては割と他の患者さんと同じように数回で結果が出せたんですね。
やっぱりその経験、左膝が良くなったんだから同じようにやれば右膝だって良くなるだろうっていう信念が私の心の支えだったんですけど、喜多村さんはどうでしたか?

それも確かにありましたね。左膝は1回で劇的に改善したんですから大丈夫だろうと。

今現在の膝の状態を率直に教えて下さい。

基本的にすごく状態は良くて感謝してます。

というのは、もう手術手術っていうのが頭の中に入ってましたから。

ひょっとしたら手術しないといけないのかなって状況の中で、先生とのご縁があって、左膝もよくなったし、右膝も一歩ずつ良くなってるっていう実感を治療する度に持てるから、先生の治療を続けてて良かったなぁと思うと同時に、今一番嬉しいのがゴルフが趣味って言いましたけど体重移動が回転の中でできるって確信があるんですね。

前は前にしかこう膝が折れなかったですが横にこう移動が、体重が振れても頑張れるという。

これはここまでできれば最高だなってやつの上の上ですよ。

今正座はとれますか?

完全に正座を取れるまでには、あともうちょいですね。

以前は正座を取ると膝裏の外側が痛かったのですが、今はもう痛みはありません。

治療で膝を曲げると膝裏にあるグリグリした固まり(筋硬結)が凄く痛かったんだけど、治療を重ねるごとに小さくなっているのが分かって、間違いなく痛みのモトが取れてきているんだなっていうのを感じました。

あともう少し膝が柔らかくなれば正座も大丈夫だと思います。

膝の治療で大切な要素に歩行矯正や自主トレがありますよね。
歩き方を意識して変えるとか、お風呂で毎日正座をとるとか。喜多村さんも小指に逃げていた歩き方を変えてもらいましたよね。
喜多村さんが膝を治すために日頃から意識していた事って何かありますか?

先生にアドバイスを受けてから歩き方をいつも意識するようにしていました。

やっぱしその自分にとって一番楽っていうか膝を逃がしやすい歩き方をしていたのだけど、先生から「骨盤を締めて歩くと膝が自然に前に出ますよ」と言われて意識するようになったら歩き方が変わったんですよ。

膝にグッと自然に力が乗り、足が前に出やすくなったんです。

アドバイスをその通りにやってみたら結果的にそれがいい方向に行ってるっていうことだったんですね。

やっぱり言われたことに対してとりあえずやってみて自分が変わったなと思うところまで頑張ればそれが自信になるんじゃないかなと思います。

今、まさに膝の手術を受けるかどうかで悩んでいる患者様に対して、何かアドバイスや伝えたいことはありますか?

まあ手術を決断するかしないかはご自身の判断ですが、僕が1番申しあげたいのは糸日谷先生と出会って自分はここまで来たんで、手術に踏み切る前に是非一度、先生の治療を受け、それから考えていただきたい。

膝が痛いと言えば整形外科に行くものと私も信じ込んでいたんですけど、先生と出会ってその考えは完全に変わりましたから。

先生の治療を一度でも受ければ、他の治療院とは全く次元が違う事を体感し、“良くなるんだ”と信じられると思うんです。これは自分は実体験しているから分かるんですけど。

ただ時間がかかる症状の方もいれば僕の左膝の様に数回で良くなる場合もあるし、それは受けてみなければ分からないかもしれないけれど、先生の全力をあげてやっていただいている治療そのものに賭けてみて、まずは治療を一度受けてみることが最初のスタートラインじゃないかと思うんですね。

幸いにも自分はこうして手術せずに済んだのですから。

今日は貴重なお話をありがとうございました。多くの膝痛患者様にとって希望となるお話だったと思います。

こちらこそ有難うございました。1人でも多くの方が先生の治療を通じ膝痛を克服されることを願っています。

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【投稿者の経歴】

糸日谷 哲章 【イトヒヤ テッショウ】

保健医療学修士/理学療法士/柔道整復師/
シン・インテグレーション認定施術者

運動学的観点から痛みの発生原因を追求し、難治性疼痛に特化した治療を行う

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