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『1年前から夜寝ると肩にズーンとした嫌な痛みが…』

夜間痛を伴う肩の痛み。

どんな疾患が考えられるのかを知り、鑑別診断できることが治療成功の第一歩。

臨床でこれだけ知っておけば大丈夫な『夜間痛が出現しうる』肩の疾患は

①四十肩
②腱板損傷
③石灰沈着性腱板炎
④インピンジメント症候群

この4つです。

④のインピンジメント症候群での夜間痛出現は稀ですが、ないことはない。

①②③は四十肩が出現しやすい代表的疾患ですよね。

患者様が「夜中に肩が痛くて眠れない」と訴えたとしても、その原因には4つの異なる疾患が考えれらるのです。

これら4つの疾患は治療アプローチが異なりますので、もし鑑別できないとなかなか治療結果を出せません。

夜間痛=四十肩と早合点して治療すると痛みを悪化させることも良くあるんですよ。

鑑別診断のヒント

患者様の訴えは単純に「夜中、肩が痛くて眠れない」というものなので、その訴えだけで鑑別することは出来ません。

ですから、治療者が問診、検査を進め鑑別する必要があります。

鑑別のヒントとなるのはざっくり説明すると

1.発症の仕方(急激発症か、緩徐に発症したのか?)

急激発症なら③石灰沈着性腱板炎を疑うし、徐々になら①②④を疑う

2.性差

女性なら③石灰沈着性腱板炎を疑うし、男性なら②腱板損傷、若者なら④インピンジメント症候群を疑う

3.再現痛の出方

肩関節外旋で痛みが著明に出現するなら①四十肩、外旋で痛みが出ないなら②腱板損傷、④インピンジメント症候群を疑う。

4.拘縮の有無

拘縮は①四十肩のみ出現し、その他の疾患に拘縮はない

その他Neer’s・Hawkinsのインピンジメントテストなどを行い、総合して判断します。

文字にすると難しく感じてしまうけど、流れで覚えれば簡単なんですよ。

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【投稿者の経歴】

糸日谷 哲章 【イトヒヤ テッショウ】

保健医療学修士/理学療法士/柔道整復師/
シン・インテグレーション認定施術者

運動学的観点から痛みの発生原因を追求し、難治性疼痛に特化した治療を行う

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