4.業者への丸投げに失敗し、覚悟を決めました
■業者への丸投げに失敗し、覚悟を決めました
開業を0から全部やってもらい、楽ができると思いお願いした業者との契約が破談になった私は「こうなったら全て自分でやろう」と肚を括りました。
その時初めて企業理念についてしっかり考えるようになったのです。
何の為に開業し、どんな整骨院にしたいのか?
そのためにはどんな院の設備・設計が必要なのか?
するとやっと自分にしかできない、自分にしか分からない、院のイメージと設計図が見えてきたのです。
■私の決めた治療院コンセプト
『姿勢・動作・歩行を分析して痛み発生のメカニズムを追求し、今ある痛みはもちろん、将来に渡って痛みが発生しにくい身体作りを目指す。 患者様を自分の親・兄弟・大切な人と思って、本当に必要な治療を行う』
理学療法士としての強みを最大限に活かし、病院ではそこまでできないよ、というところまでしっかり診て治療する治療院を作る。
その視点で考えると必然、治療スペースだけでなく、姿勢や歩行を撮影分析するスペース、運動できるスペースも必要となります。
すると店舗は長屋タイプはダメで、スケルトンタイプの割と広めの店舗を探す必要性が見えてきたのです。
で、運良く、本当に運命的に自分の自宅の近くに空き店舗が出来て、すぐに契約に至りました(開業には“流れ”も必要かも)。
先に店舗や料金ありきではなく、先に自分が人生をかけてどんな治療院を作りたいのかを決めるのです。
■起業理念を考え、しっかりとした精神的軸を作ろう
私が最初から起業理念をしっかり立てていれば、他の業者に委託するような他人任せの開業準備はしなかった。
だからこそ、あなたにはまず起業理念をしっかり考えてから行動してほしいのです。
あなたは何ために開業し、どんな治療院を作りたいのか?
その治療院があなたの人生をかけても作る価値がある、本当に患者様の役に立つ、意味のある挑戦であると思えるのならば、
きっとあなたは勇気を持って行動を起こせるはずです。
■起業である以上、数字的な事が気になるのは仕方のないこと…
生活が成り立つのか?儲かるのか儲からないのか?そんなことが頭をよぎるかもしれません。
起業する以上はもちろん経済的な成功を目指すのは当然のことです。
でも、だからこそ数字的な事を越えた、もっと大きな大義を抱けるよう心を訓練すると良いと思うのです。
私利私欲から離れた、あなたが患者様を思う善の心を武器に起業した時、多くの応援が得られるものです。
そんな信念で開業した時こそ、神様が味方してくれてたまたま良い店舗と出会えたり、良い人との縁が結ばれたりするものですよ。
一度しかない人生、自分の命をどう使って生きるのか?何のための独立開業なのか?
まずは自分の治療院のコンセプト、起業理念を決め、そこを軸に全ての行動を決めてみてはどうでしょうか?
あなたは何の為に起業して、どんな治療院を作りますか?
- 投稿者: gairai_itohiya
- 独立開業