結滞動作治療…何をすれば良い? その1
結滞動作改善に必要な伸展・内旋可動域はなぜ作るのが難しいのでしょう?それはアプローチポイントが治療しづらい肩関節前面にあるのが一番の原因です。
結滞動作に必要な肩関節伸展の制限因子は関節包前面の柔軟性低下や大・小胸筋、上腕二頭筋長頭腱の癒着・硬化、前鋸筋の硬化による肩甲骨前傾制限などが主なものです。
また肩関節の内旋は関節包下部・後面の柔軟性が低下すると発生します。
肩関節の内旋を制限するであろう外旋筋の硬化は、理屈上考えられますが、臨床的には肩関節後面にアプローチし外旋筋の柔軟性を上げても内旋制限はほとんど改善されません。
それよりも、しっかりと肩関節前面組織(特にデコルテ)にiSingを行う方が結滞動作障害を効果的に改善できるのです。
通常、このデコルテの治療は女性専用エステなどでは一般的に行なわれていますが、医療機関ではまず行われていません。というのも乳房に近い部位であるため、男性治療者がアプローチすることに抵抗があるからでしょう。
しかし私の学んだシン・インテグレーションでは10あるセッションの内、第1セッションがこの胸郭前面へのアプローチでした。
ですので最も多く行ったアプローチがデコルテ治療なのです。
デコルテアプローチを適切に行うためには、患者着に一工夫が必要です。
ベアトップを用意し、事前に患者様に着替えてもらえれば、治療者、患者様ともにさほどストレスを感じず、治療を行うことが可能です。
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