見える腰痛:脊柱管狭窄症になるまでの経緯とは?
前日まで画像上全く問題なかった腰が、翌日急にボンっと脊柱管が狭窄するなんてことはありませんよね?
脊柱管狭窄症など画像上に異常が確認できる”見える腰痛”になるには、その前段階で必ず”見えない腰痛”が長年にわたり存在しています。
見えない腰痛の原因は多く分けて3つ。
①椎間板由来、②椎間関節由来、③仙腸関節由来で、それらと同時発生的に筋・筋膜性腰痛があります。
で、この見えない腰痛の中でも、椎間板由来が問題で、椎間板の劣化が進むと、椎間関節の負担が増えます。
さらに椎間関節は変形しだして、ついには脊柱管は狭窄するんです。
“見える腰痛”は成長期に過度な運動をすることで引き起こす「腰椎分離症」、骨密度が減少し、骨がもろくなることでおこる「腰椎圧迫骨折」を除き、椎間板がつぶれるにしたがって発症しやすくなっていきます。
そして「脊柱管狭窄症」はこれら全ての病状が進んでいくことによって起こります。
「脊柱管狭窄症の治療って何をすればよいの?」って徒手療法家は悩むところですが、狭まった脊柱管を徒手で広げることは不可能です。
でも、脊柱管狭窄症の前段階で発生している”見えない腰痛”を治療することはできます。
今出ている痛みの全てが脊柱管狭窄症からくるものではないんです。
必ず見えない腰痛の要素が含まれています。
我々徒手療法家がアプローチすべきはそこ。
変えられる要素を変えることで、脊柱管狭窄症であっても、患者様が満足できる結果を得ることはできます。