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『踵をついたまま しゃがめない…』その原因と改善策|【10.6 Pre-seminar⑥】

踵をついたまましゃがむと、後ろにひっくり返っちゃう人って、

立ち上がる度に、腰を痛める【腰椎伸展パターン】が出現していることが多いんです。

だから腰痛を根治させるためには、踵をついてしゃがめるようにしなきゃならないんですが、

さて、どうして踵をついたままだとひっくり返っちゃうんでしょう?

きっと足首が硬いからじゃない?
そうよ!足首が柔らかくなれば、ひっくり返らないはず!

 

なるほど、そう思うのも無理ないことですが…
実は、しゃがめないのと足首の硬さって ほぼ関係ないんです。

それが証拠に動画の患者さんは5㎏の重りを持つと、ちゃんとしゃがめるんです(足関節可動域は変わってないのに)。

 

確かに足首がものすごーく柔らかくなれば理論上、ひっくり返らなくなるとは思うけど、実際に患者さんの足関節可動域をそれ位改善しようとしてもできないはずです。

というのも、足関節は解剖学的に骨の形状により硬さ(可動域)が決まっているからです。

だからどんなにアキレス腱を柔らかくしても、そんなに多くは可動域を変えられません。

 

では、足首の硬さが関係ないなら、何が原因なんでしょう?

 

正解は膝から下の長さ(下腿長)です。

太ももの長さ(大腿長)と膝から下の長さ(下腿長)を比べてみて、
膝下の方が短い人だとしゃがんだ時にどうしても重心が支持基底面から外れる瞬間ができてしまい、ひっくり返っちゃうんです。

 

だから下腿が短い人には、足底板を挿入して、踵を1㎝くらい補高するだけで、重心が前に行くようになるから踵をついたまま しゃがめるようになるんです。

動画の患者さんには、踵に簡易的な足底板(0.5mm)を入れただけなんですが、何の訓練も治療もせず、その場でしゃがめるようになりましたよ。

また、立ち上がり時の腰椎伸展パターンも消え、立ち上がるのが楽になったとのことです。

腰椎伸展パターンのある人は、立ち上がりの度に腰に負荷がかかります。

その繰り返しの負荷が蓄積し、身体の限界を超えるとギクッと痛めるのですが、この負荷が消えると腰痛はグンと良くなるんです。

特に仕事で立ったり座ったりが多い下腿短の人に、踵補高の足底板を入れてあげると、仕事後の疲れ方が全然変わるので喜ばれますよ。

 

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【投稿者の経歴】

糸日谷 哲章 【イトヒヤ テッショウ】

保健医療学修士/理学療法士/柔道整復師/
シン・インテグレーション認定施術者

運動学的観点から痛みの発生原因を追求し、難治性疼痛に特化した治療を行う

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