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前屈位から直立位に戻る3タイプの異なる戦略―腰椎伸展パターン―|【10.6 Pre-seminar⑤】

図A,B,Cは、マーカーを第5中足骨頭、足関節、膝関節外側顆、大転子、腸骨稜と肩関節において測定し、動きを線で視覚化したものです。

A【正常】:

動きは股関節伸展から開始し、その後すぐに腰椎の伸展が股関節の残りの伸展とともに続いて起こる。

B【腰椎伸展パターン】:

動きは腰椎伸展から起こり、その後股関節の伸展が起こる。
ぎっくり腰を繰り返している人、慢性腰痛を抱える人の多くが、この腰椎伸展パターンで復位しています。

C【Counter Weightパターン

前屈位で、足関節が底屈位にあり重心が後方に傾いている。
直立位に戻る際、骨盤の前方方向へ振り出すような動き動きにより、足関節の背屈と股関節の伸展運動が組み合わさって起こる。

足趾機能低下により重心が後方化している高齢者や股関節が硬くお腹の出た中年男性などに良くみられる現象で、姿勢制御がHip Strategy優位となっている。
上半身と下半身の重さでバランスを取り復位する、筋活動を最小限としたパターン。

立ち上がり動作分析で注目すべき点は

腰痛を引き起こす原因となるのはBの腰椎伸展パターンですが、特に日常で問題となるのは、『しゃがみ動作から直立位に戻る』時や『坐位からの立ち上がり』時に出現する腰椎伸展パターンです。

これらの動作をするたびに腰椎伸展パターンが出現しているケースでは、伸展動作を改善しなければ腰痛は繰り返されます。

ですから、患者さんが立ち上がる際に、一瞬でも腰椎伸展が出現していないかを確認することは重要です。

特に腰椎伸展が立ち上がりの早い段階で出現しているケースでは、この動きを封じる工夫を施さない限り、腰痛の抜本解決には至りません。

 

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【投稿者の経歴】

糸日谷 哲章 【イトヒヤ テッショウ】

保健医療学修士/理学療法士/柔道整復師/
シン・インテグレーション認定施術者

運動学的観点から痛みの発生原因を追求し、難治性疼痛に特化した治療を行う

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